猫の多頭飼いって大丈夫?
相性ってあるの?
まぁ猫同士の相性はいろいろと言われておるし、個体差もあって性格にもよるがの…
- ♂同士は縄張り争いが発生。
- ♀同士も「お高くとまってんじゃないわよ」状態になる。
- 先住猫が老猫の場合。大暴れする子猫は老猫にとってストレスになる。
この3通りはまず避けたほうがええ。まぁ基本的には多頭飼いは後から来る子が子猫の場合がほとんどじゃがの。最近は里親募集なんかもけっこうあるからの。
そんなある程度育った猫の多頭飼いの場合はの、まずは先住猫と後の子の性別が違うのが基本じゃの。性別が違う中でも、先住が♀のほうが、より仲良くなる傾向があるんじゃ。(不妊手術は基本ですよ)
んまぁ、基本的にはやめたほうがええがの。
なにしろ先住猫がいて、あとから猫を飼う場合は慎重に事を運ばないとかなりやばいぞよ。相性が悪かったときのストレスはハンパじゃないけぇの。ただ飼いたいという人間のワガママでの多頭飼いはやめたほうがいいっちゃ。
んじゃが、先住猫がまだ比較的若い場合(7〜8歳まで)は子猫とだったらまだ何とか仲良くできる場合も多いの。自分にとって脅威ではないと感じるっちゃよ。
あとはやはり兄弟は基本的に仲良くなる傾向があるの。これは血縁の意味ではなくての、社会適応を学ぶ生後2ヶ月頃に自分以外の猫と接しているか否かがデカいっちゃ。
片一方だけが適応出来ていても、もう片方が適応出来ていないと、これまたなかなか難しいっちゃ。お互いに学んでいるのが大事っちゃ。兄弟っちゅーのはどっちも学習しとるじゃろ。しかも同じ空間での。要はナナコとセブンの関係は最高っちゃよ。
ほんと、そうなんですよね。
実際に、この子たちを引き取りに行ったときなんですけど、あのときは、本当はナナちゃんだけ引き取るはずで、せぶリンは別の貰い手に行くはずだったんですよね。
でもふたりは当時からもんのすごく仲良しで、「じゃー、ななちゃんそろそろ行こうか」って時に、まだ幼かったせぶリンが寂しそうに鳴いたんですよね。
「にゃ〜っ!!」って。「姉々行かないで〜」って。それで急遽せぶも飼うことにしたんです。(実話です。)
「一緒に行く?」って聞いたら、頷いた気がしたんですよね。
「行くっ!!」って。笑
今でもふたりは変わらずにめっちゃ仲良しですよ。
姉々にベッタリだった、せぶリンのほうが今は大きくなっちゃいましたけど。笑
どうしても飼わにゃならんときのコツ
捨て猫を仕方がなく拾ってきてしまった場合など、どうしても飼わにゃならん状況の場合はの…
まずは二匹を会わせないことじゃ。
先に先住猫にの、後の子の匂いがついたもの(タオルなど)を嗅がせておくわけじゃ。1週間は会わせずに匂いや気配だけを感じさせるだけにするんじゃな。
2週目に入ったらいよいよご対面じゃが、子猫はケージに入れたままでの。
初日は1日10分。二日目は20分。三日目は40分…。など徐々に伸ばしていくとイイぞよ。
威嚇はするがの。それは予想の範囲じゃ。だんだんと慣れてきて、威嚇も小さくなるからの。
そうなったらケージの外に子猫を出してみるとイイわい。
この時、まだ襲いかかりそうなほど威嚇するようなら、出すのが早いってこっちゃわ。
こんなことを繰り返すうちにだんだんと仲良くなるぞい。半年も1年もこんな状態で、話が進まない場合はの、これはもうムリじゃ。
多頭飼いに、もしも成功したらの、そのときは先住猫を優先して可愛いがらにゃいかんぞ。子猫は可愛いからの。どうしても構いたくなるっちゃよ。それをぐっと堪えての、何事にも先住猫を優先して必要以上に大げさに可愛いがるのが肝要じゃ。そうすると先住猫は安心するでの。
あとは費用もじゃな。ちゃんと計算しとかねばならん。単純に増えた頭数分はかかるでの。メシ代、砂代、遊び道具代は当然として、医療費はハンパじゃないぞ。そこらへんもしっかり考えた上で決断せねばの。
まったく仲良くならんかった場合じゃ。そうなると別々の環境で飼わにゃならん。部屋の間取りや広さじゃな。
別の部屋で飼うのは、可能か不可能かで考えれば、まぁ可能じゃが、これは本当に大変だでの。覚悟が必要じゃら。半年や1年の話じゃないけぇの。
うんむ。何匹でも飼うのはもちろん自由じゃがの、どんな状況になっても最後まで責任もって飼うという、覚悟だけは持たんといけんぞ。